こんなお悩みはありませんか?
- ついさっき言ったことを忘れてしまう
- 同じことを何回も聞いてくる
- 買い物で必要なものが買えない、お金を正しく払えない
- 本やテレビの内容がわかりにくくなった
- 物事の段取りをつけられなくなった
- 怒りっぽくなっている
- 入浴しても自分で体がうまく洗えない
- 落ち着かずにウロウロすることがある
もの忘れや認知症の中には、脳神経外科で治せるものもあります。まずはご相談ください。
加齢によるもの忘れとの違い
年齢的なもの忘れは、「今日の朝ごはんに何を食べたか思い出せない」というものです。朝食を食べたことは覚えていても、具体的なメニューを思い出せないという経験は誰にでもあることです。しかし、認知症の場合には、食事をしてすぐに「ご飯はまだ?」「今日はまだ何も食べていない」と言ったりします。これは、エピソード記憶の障害によるものです。食事の内容を忘れるだけではなく、食事をとった体験そのものを忘れてしまうのが認知症(アルツハイマー型)のもの忘れです。
当院のもの忘れ外来
当院では、1.5テスラMRIを用いた検査や診察により、認知症の早期発見を可能にしました。必要であれば、認知症治療の専門医をご紹介することもできます。認知症の中には、脳神経外科や内科領域の病気が原因で起こる「治療可能な認知症(=Treatmentable dementia)」もあります。これらの中で、当院で治療が可能な認知症は、積極的に治療いたします。
認知症の診断について
もの忘れ(記憶障害)が多くなっている場合、認知症の疑いが出てきます。認知症のうち、約半数は「アルツハイマー型認知症」、次に多いのが「レビー小体型認知症」そして「血管性認知症」です。これらは三大認知症と言われ、全体の約85%を占めています。三大認知症は改善することはなく、少しでも進行を抑えることが治療となります。この場合は、専門医をご紹介いたします。残りの15%の認知症の中には、治るタイプの認知症もあります。脳神経外科や内科領域の病気に由来する認知症は、当院で治療が可能です。
治療可能な認知症とは
治療可能な認知症は、脳MRIや認知症血液検査で発見することが可能です。
例) 正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳梗塞、脳腫瘍、隠れ貧血(体内貯蔵鉄欠乏)、甲状腺機能低下症(橋本病)、ビタミンB12欠乏症、アルコール性脳症、高アンモニア血症、糖尿病、睡眠薬、精神安定薬など
当院で実施する認知症の検査
- 脳 MRI・MRA
- VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)
- 簡易脳血流MRI:ASL
- 認知機能検査・認知症血液検査
- 早期アルツハイマー型・認知症診断の支援システム
1.5テスラMRI画像を使って、脳の萎縮度をみる検査「VSRAD(ブイエスラド) 」によって、早期アルツハイマー型・認知症診断の支援が可能となりました。これまで難しかった海馬の萎縮度を判定することが可能となり、認知症の早期診断のための情報を得ることができるようになったのです。
▲萎縮が強いところがつきます。
海馬の萎縮の程度 ▶ VSRAD 3.25
◎数値と程度の目安
0~1:萎縮はほとんど見られない
1~2:萎縮がやや見られる
2~3:萎縮がかなり見られる
3~ :萎縮が強い
院長からのアドバイス
認知症は早期発見をすることが肝心です。現在では、1.5テスラMRI画像により、アルツハイマー型認知症を早期発見することが可能になりました。もの忘れが気になる方やそのご家族の方は、まずは検査を受けてください。アルツハイマー型認知症だった場合は、専門医にご紹介して、医師の指導のもとで進行を遅らせる治療をおこないます。治療が可能な認知症の場合は、当院で治療をおこないます。いずれにしろ、当院が窓口となり、適切な医療をご提供いたしますので、ご相談ください。